ClassNK

商船の安全を デジタル変革で支援

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Summary

船級協会は、船舶や海洋構造物の建造・運用に関する技術基準を策定・維持する非営利組織です。日本の貿易の99%を占める海上輸送の安全を確保し、日本社会に不可欠な存在となっています。関連基準への適合性も証明することで、船舶だけでなく、世界貿易の生命線を担っています。

世界有数の船級協会であるClassNKは、9,278隻、約2億7,448万総トン(2024年3月現在)の船舶の検査と認証を日々行っています。その活動は日本にとどまらず、世界規模で安全と環境保全の維持に貢献しています。

ReaktorはClassNKの海事エキスパートと協力し、アジャイルプロセスとデジタルノウハウの導入を支援しました。システム改善にとどまらず、協働的なプロセスを通して海事業務における新たなビジネス価値の創出と革新的なソリューションの開発を支援しました。


Highlights

新たなプラットフォームの具現化

組織内のアイデアの優先順位付けと具体化

ソリューション開発

先進的な技術開発による効率改善

協調的でアジャイルな働き方

柔軟な優先順位付けと協働作業方法の導入支援

複雑な海事プロセスの可視化 

プロセスとデータの可視化によるデータドリブンな意思決定

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新たなプラットフォームの具現化

ClassNKは海事産業のデジタル化をリードする取り組みに着手しました。すでに所有している様々なデータを活用して新たなビジネス価値を創出し、海事セクターをより安全かつ効率的にすることを目指しています。

ClassNKのビジョン実現を支援するため、デジタルプロダクトのデザインと開発のエキスパート集団であるReaktorは、DX戦略とユーザーニーズに関する仮説を検証するためのワークショップや顧客インタビューから着手し、ClassNKと密接に協力して作業を進めました。

これらインタビューから得られたインサイトに基づき、必要なソフトウェアアーキテクチャを開発し、新しいソリューションの実現可能性を示す概念実証(PoC)を用意。プロセス全体を通じて、ClassNKのデジタル変革目標との整合性を確保しながら、組織内のコンセンサス形成を推進しました。


ソリューション開発


ClassNKのサービスは世界中で利用されており、主に国際貿易に不可欠な船主や船舶管理会社を対象としています。

ClassNKのサービスの利便性を高めるため、Reaktorはアジャイル開発を用いて、先進的なソフトウェアアーキテクチャに基づくスケーラブルな技術を実装しました。このアプローチにより、申請プロセスの効率化と航路別の貨物推定支援を実現しました。オンプレミスインフラと最新のクラウド技術を組み合わせることで、堅牢なセキュリティを確保。さらに、継続的なデプロイメントのための環境を構築し、頻繁な更新と改善を可能にしました。この包括的なソリューションにより、サービス改善プロセスの簡素化と、変化する業界ニーズや技術革新への迅速な適応が可能となり、世界中の海事専門家のユーザー体験を向上につなげました。


協調的でアジャイルな働き方

ClassNKの大規模な組織と多様なステークホルダーの課題に対処するため、Reaktorはリモートと対面のハイブリッドな作業を融合するアジャイルな働き方を導入しました。

この新しい働き方では、生産性とコミュニケーションを向上させるための様々な協働ツールと技術を活用しています。例えば、リモートと対面のハイブリッドな参加者にオンラインホワイトボードを使用したワークショップでアイデア創出と優先順位付けを行います。また、カンバンボードを通じて日々のデザインと開発の進捗を共有し、透明性の高いプロジェクト管理を実現し、効率的な設計フィードバックプロセスを推進しました。加えて、コンテナ技術を用いた継続的デプロイメントにより、開発の透明性とスピードを大幅に向上させています。この包括的なアプローチにより、ClassNKの業務全体でより柔軟で応答性が高く、効率的な作業環境が実現しました。


複雑な海事プロセスの可視化

全長300メートルを超えることも多い商船は、高度で複雑な管理が必要です。ClassNKの各部門は独自の専門知識を持ち、これらの複雑な船舶に対して包括的な検査と評価を行っています。

Reaktorは各部門にインタビューを実施し、これらの技術的プロセスに対する共通認識を築きました。そして、インタビューで得られたデータを可視化し、複雑な情報をわかりやすい形式に変換しました。この可視化プロセスでは、ワークフローと要件を整理するためのユーザーストーリーマッピングや、主要な指標とトレンドを特定するためのビジネスパフォーマンスの静的分析を行いました。

この包括的なアプローチにより、収集されたデータから重要なインサイトを把握し、根拠に基づいた意思決定が可能となりました。その結果、部門間の理解が深まり、より効果的な協力関係を促進しました。

さらに、継続的な改善のための分析ツールを実装し、必要不可欠な情報の継続的な収集と分析を支援しました。このツールにより、ClassNKはリアルタイムでパフォーマンス指標を理解し、さらなる最適化の余地を把握できるようになり、船舶の分類と管理における業界をリードする基準を維持することにつながっています。


Our contributions

Reaktorの貢献

  • プロダクトデザイン
  • ソフトウェアとアーキテクチャの開発
  • CI/CDパイプライン
  • アジャイル開発手法
  • 概念実証 (PoC)
  • ユーザー調査とインサイトの導出
  • ワークショップファシリテーション