世界初、機内エンターテイメントシステムの継続デプロイ

Reaktorは、エールフランス航空とKLMオランダ航空と共に、19の異なる機体構成と2つのブランドで継続的にアップデートできるUIを備え、一貫した体験を提供できる機内エンターテインメント体験を実現しました。

Drawn image of travellers inside a plane. Person in the middle is using an interactive system.

楽しければ、時間はあっという間に過ぎていきます。エールフランス航空とKLMオランダ航空は、インタラクティブな機内エンターテインメントシステムで、旅に必要な情報やエンターテインメントをシームレスに提供し、まさに時間があっという間に過ぎる体験ができます。

ReaktorとのプロジェクトはフルネイティブのAndroid製機内エンターテイメントのインタラクティブ体験を開発するところから始まりました。このシステムは、継続的な開発とデプロイにより常に進化します。これも世界初の取り組みです。機内エンターテイメントシステムとは、乗客がシートの背もたれにあるスクリーンを使用して操作ができるアプリケーションのことです。

新機能の開発は、Reaktorが別プロジェクトとして早くから考案していたコネクテッドキャビンサービスの製品戦略に沿って行われました。

プロジェクト
ハイライト

  • エールフランス航空とKLMオランダ航空で、世界初のフルネイティブなAndroid IFE システムを採用
  • 継続的にデプロイされ、継続的に進化するIFEを開発 - こちらも世界初
  • KLMオランダ航空向けQT IFEシステムへのレトロフィット設計と開発
  • 将来のコンテクテッドIFEシステムに向けたプロダクト戦略立案
A long-haired person drawn from behind, looking at a screen, listening to something with headphones.

乗客ファースト

乗客のことを第一に考えて設計されたこのソリューションは、有意義で文脈に沿った情報とテーラーメイドのコンテンツを提供し、航空会社が乗客に忘れられない体験を提供するのに役立っています。

エールフランス航空とKLMオランダ航空は、新しいパナソニック製eX3 IFEを導入しました。このソリューションでは、1つの統一されたUXデザインに基づき、複数の航空機の構成とそれぞれの特徴的なブランディングに対応した複数のコードベースが用意されていました。

Reaktorの航空業界におけるこれまでの実績に基づいて、Androidネイティブでの新しいユーザーエクスペリエンスの開発を請け負いました。当時、このようなIFEのUIをサポートするプラットフォームは存在しませんでしたが、Qt QmlのUIを、基本的に大きな変更なくAndroidネイティブに移行することが目下の課題でした。

Reaktorは、まず既存のデザインに適応またその実装をし、ユーザビリティを向上させ、世界初のAndroidネイティブ機内エンターテインメントアプリケーションを開発しました。このアプリケーションは、プログラミング言語Kotlinと最新のAndroid開発技術を使用して構築しました。同時に、IFEプラットフォームの所有者であるパナソニックは、必要なAPI構造を持つコアソフトウェアプラットフォームを構築しました。最初のバージョンが完成すると、Reaktorは段階的なアプローチでエクスペリエンスの改善を進めました。古いUIは徐々に置き換えられ、デザインは継続的なデプロイメントの中で進化し続けています。

単一のコードベースから構築されたIFE Interactiveは、複数の異なる構成をもつヘッドエンド(eX2、Ex3、eXLite)、メディアコンテンツやアプリケーションが異なる2つのブランドを横断して共通で動作します。 通常、UXコードベースは、スタンドアロンの航空機構成を前提とするため、これも世界初の試みだと考えられます。

スクリーンを超えて

​​インタラクティブな機内体験を本当に楽しいものにするには、スクリーンの向こう側にいる乗客のニーズを理解することが必要です。

Reaktorは、メインのIFEインタラクティブスクリーンのユーザエクスペリエンスをシンプルにし、既存のエールフランスのビデオハンドセットを枠組みから再設計しました。また、ハンドセット用の新しいUXを設計し、新しい枠組みを実現するため、ハンドセットとスクリーン間に、このためだけの特別な通信プロトコルを設計・実装しました。これにより、真のユーザーファーストのデザインと、完璧に同期がとれたセカンドスクリーン体験が実現しました。

優れたユーザエクスペリエンスとは、ユーザが実際に操作する環境を考慮することでもあります。KLMオランダ航空の一部の航空機では、エコノミークラスには旧型のスクリーン、ビジネスクラスには最新のアンドロイドスクリーンが搭載されています。両方の環境でアプリケーションを動作させるために、Reaktorはレトロフィット版を設計・開発し、その結果、同じeX3 IFEヘッドエンドから2種類のシステムが動作する構成としました。 

この開発は、CI環境と自動テスト、エールフランス航空とKLMオランダ航空のヘッドエンドとスクリーンを備えた開発用ラックをReaktor社内に設置して行っています。このラックは、継続的インテグレーションのためのエンドツーエンドのテスト環境として利用しています。

継続的により良くする

このシステムは、常に進化し続けるように作られているのが優れたところです。UXとビジュアルデザインは時間とともに変化し、接続機能を含む新しい機能が追加され、不要な古い機能は削除されてきました。その結果、UXに乱雑さがなくなり、乗客のニーズに応えることがより重視されるようになりました。

このIFEシステムは現在、継続的に開発されており、デザインに少しずつ変更が加えられています。月に1、2回、OATPプロセスで機体に変更を加えています。毎日アップデートを行う能力もありますが、それほど頻繁でなくても十分であることが分かっています。

UXに関連するソフトウェアは、定期メンテナンス時にアップデートが適用されます。不具合が見つからなければ、定期的なターンオーバー・メンテナンスの際に、すべての航空機に変更内容がプッシュされます。この方法では、1~2週間のうちに全機材をアップデートすることができ、オーバーヘッドも少なく、長時間のテストや認証期間も必要ありません。

世界初のAndroidネイティブ機内エンターテイメントシステム

  • エールフランス航空とKLMオランダ航空が所有する19機種の航空機で共通で調和のとれたIFE体験
  • KLMオランダ航空向けQT IFEレトロフィット設計と開発
  • コネクテッドIFEシステムに向けたプロダクト戦略立案
  • コネクテッドIFE インタラクティブの機能開発

コネクテッドキャビンに向けて

現在、Reaktorは、エールフランス航空とKLMオランダ航空がコネクテッドキャビン戦略を新たなステージに発展させるための支援を行っています。

コネクティビティの力を活用し、幅広いスマートなソリューションで乗客の体験を向上させることができます。さらに、コネクテッドキャビンソリューションは、航空会社のプロセスの合理化と自動化を支援し、コストを削減するとともに、乗務員が個々の乗客へのサービスに集中するための時間を確保することができます。

Reaktorの提供サービス

  • ソフトウェア開発およびそのデプロイ
  • UXおよびUIデザイン
  • プロダクト戦略とその設計
  • 継続的な改善の仕組み

Konsta Hansson

Managing Director, Reaktor Aero

井上 準之介

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